ウイルス対策ソフトの値付けがむちゃくちゃな件
背景
今年もウイルス対策ソフトの更新タイミングがやってきました。5年ほど前に比較検討してからは、毎年Norton Internet Securityの安いパッケージを探して更新していたのですが、昨年末に購入したDellのPCにMcAfee リブセーフ(1年分)がついていたのでNortonが6月に切れて以降はそちらを使っています。
DellのPCって4万円ぐらいの安いノートPCだったんですが、インストール台数無制限のリブセーフがついているなんて想定外でした。うちにはPCが三台あるので助かっています。
そのMcAfee リブセーフについて、更新通知がきたので、更新した話です。
どの製品にするのか?
結論を先に書くと、McAfeeのリブセーフを追加購入しました。台数無制限でも安く買えたからです。DellのPCにバンドルしておいたら、使い続けるんじゃないかというマーケティングにまんまとハマった感じです。
最近は仕事でもセキュリティ関係の話題が多く、「ウイルス対策ソフトは死んだ」とかシマンテックの方が言われていたように、横にならべての若干の優劣についてはそんなに期待していません。
怪しいサイトにアクセスしたり、不審なメールを開いたりすることもないからか、実際ここ10年ほどウイルス対策ソフト(主にNorton)で検知されたのは、不審なCookieぐらいでした。
なので、正直Windows Defenderでもいいんじゃないかと思っているのですが、職業柄、もし万が一なにかあったときに、商用ソフトぐらいいれてなかったの?と言われるのが嫌なので、保険的な意味で入れています。
ウイルス検査だけなら、カスペルスキーもFree版をだしていますし、元々フリーで提供していたAviraやAvast、AVGも優秀そうです。
でも、米国政府がスパイ疑惑でカスペルスキーを追い出してしまったように、ウイルス対策ソフトってほぼすべてのファイルにアクセスするし、インターネット経由でサーバーにもアクセスするから、超強力なボットにもなりうるので、ある程度(日本から見て)社会的責任をもってそうなところにはしておかないと怖いですよね。
あと、自分の勤める会社的に認知してくれているものかどうか、という視点で
という昔からの御三家に落ち着いてしまいます。昔は年度のバージョンによって重い、軽いがありましたが、PCのスペックが上がったからか最近は3つともそんなに変わらない気がします。
個人的には、
- Kaspersky
- ESET
あたりは使ってみたいのですが、あまり特価も見つけられないので、高いお金をだしてまで買うモチベーションはないです。
第三者機関の評価
AV-TESTを見てみましたが、やはり有名どころは割といい評価のようです。
購入するまでに調査してみた経緯
1. 更新通知メール
まず発端はこれでした。あと30日で期限がきれるから更新してね、というものです。HTMLメールをブラウザで開くとこんな感じでした。
1年 6190円
たかい。まぁ、ここからがスタートです。
2. キャンペーンのメール
じつは、上記のメールの一時間半後にもう一通マカフィからメールが来ています。
タイトルは、
- 【あと30日】まもなく終了!マカフィー リブセーフをご利用中のお客様だけに特別価格キャンペーン!
1年 2,980円
お、だいぶ安くなりました。一昨年買ったシマンテックは、4,000円ぐらいしたので、個人的には合格ラインです。
ちなみに、これまでのNortonの購入価格はこんな感じでした。YAMADAパックが安かったですね。あと更新期限の直前になると下がっていたり。ウイルス対策ソフトの更新は早めにやったほうが得という考え方は通用しないようですし、更新のほうが買い直しよりも安いということもないです。
あとは、パッケージの古い前年度版の在庫品とかが安く出ていたりしました。中身はアップデートできますから問題なかったです。
- 2012年:4,980円
- 2013年:4,863円
- 2014年:3,218円
- 2015年:3,180円
- 2016年:4,298円
3. 公式キャンペーン
一応公式サイトを見てみました。50%オフキャンペーンです。
3年 7,704円
複数年割引で、3年で割ると、2,901円/年なのでまずまずですが、これなら2,980/年のほうがいいかな。
4. 更新ボタン
PCの管理コンソールからの更新ボタンです。
1年 5,746円
Dellユーザ向け特価となっていますが、お話にならないですね。
5. 価格.com
いつもお世話になっている価格.comですが、パッケージ版だからか特価情報はなかったようです。
3年 7,295円
6. Vectorのキャンペーン
ネットで調べて最終的に購入したのがこれです。
3年 3,980円
一年あたりにすると、1,330円程度なので激安です。
今日は12/2で、12/1(金)までの限定キャンペーンと書いていたので、買えるうちにと思ってポチってしまいました。
が、よく見ると、上のほうに12/2 17時(今日の夕方)~12/3 17時のキャンペーン予告があり、24時間限定で、
3年 3,000円
だそうです。しまった。夜まで待てばよかった。orz
結論
ものは同じなのに買い方とタイミングによってずいぶん違うことがわかっていただけたかと思います。
Nortonの時もそうでしたが、日本人的には既存顧客である更新のほうが買い直しより優遇してくれそうなイメージがあるのですが、必ずしもそうではないということと、早く決めてくれたら安くします、といったこともないようです。
携帯電話会社もそうですが、同業他社との客の取り合いなので、乗り換え優遇が優先されてきた印象があります。
あとは、マイクロソフトがWindows Defenderを無料でWindows10にバンドルしたり、シグネチャ検知型では限界だという状況の中で、どれだけ多くの人に使ってもらってフィールド情報を集めることができるのかがウイルス対策ソフトメーカーの生命線となっているのではないかと思います。
セキュリティ対策企業がもうからなくなって、優秀な開発者がほかの業界に移ってしまうと困るので、セキュリティ製品に投資するべきだと頭ではわかっているのですが、どうしても先立つものがないとそうもいきません。
お金のある人はぜひぜひセキュリティ企業にお金を流してあげてください。お金のない人は、賢く買ってインターネットを安全に使いましょう。